おまけ
『こっちを向いて、みどり』をもうちょっと楽しめる、おまけをご用意しました!
ファックジャパンさんの妄想レビュー
『こっちを向いて、みどり』
劇団衛星のファックジャパンさんが、『こっちを向いて、みどり』のチラシを見て、公演の妄想レビューを寄せてくださいました!
観劇のご参考に、なるかわかりませんが、どうぞご覧ください!
2011年。
5年前。
初めて出会った頃の大原くんは、まぎれもなく「奇人」でした。
その頃大原くんは「4のつく日に路上パフォーマンスをやる」というどうかしてる企画の真っ最中で、多分普通の精神状態ではなかったのかもしれませんけども。
特に何もしなくても、見た目もシュッとしてるのに、、
色気にも似た、でも自分の知っている色気ではない「何か奇妙なもの」が充満して漏れまくっている彼に違和感が拭えませんでした。。
「何でこんな事になってるんやろう」
と、理解もできませんでした。
もしかしたらその状態を人は「セクシー」というのかもしれません。
今、振り返ってみれば。
たしかにあの時初めて出会った大原くんも吉見くんも、「劇団しようよ」も、どうかしてるぐらいセクシーでした。
しかし一体誰に向けてのセックスアピールなのかはさっぱりわかりませんでした。
そのアピール、誰にもとどいてないよって。
当時の「劇団しようよ」の「ガールズ、遠く」を観た紙本さんが、
黄色い声援と恐ろしい悲鳴と、二つの意味で
「キャーキャー」
いっていたのが印象的です。
2016年。
5年後。
「こっちを向いて、みどり」を観て遅まきながらうすらぼんやり思ったのは、
大原くんはお客さんでも批評家でも自分自身でもなく、
演劇に向けてセックスアピールし続けていたのかなという事でした。
人じゃなくてずっと演劇に愛情を向けていたから理解できなかったのかなと。
今までは
「こっちを向いて」
と、想っている「劇団しようよ」の様を観て楽しませてもらっていたのかもしれません。
でも「こっちを向いて、みどり」では
「こっちを向いて」という想いが確かに伝わってきました。
そしてその輪は、確実に広くなって来てる事を実感しました。
だから。
セクシーなのに、
そこにもう「キャーキャー」はありませんでした。
そして、紙本さんが潤んだ瞳で「劇団しようよ」の舞台に立っていたわけがわかりました。
劇団しようよ、ついに劇団Tシャツを製作!
なんと!満を持して、完全受注生産で劇団Tシャツを製作。
ご予約くださった皆様、ありがとうございました!
※出来上がったTシャツは、『こっちを向いて、みどり』公演会場ロビー・グッズ売り場コーナーにてお渡しします。