お楽しみコーナー

 

『メーフ』仙川公演にむけてのお楽しみコンテンツ!
『メーフ』という作品のこと、劇団しようよのことをお伝えします。

大迫旭洋さん(不思議少年)から、戯曲の形をした応援コメントをいただきました!

 

今作の『メーフ』、実は元を辿れば2022年8月に熊本の「不思議少年」の大迫さんが開催する「短編戯曲講座」に大原が参加して書いたのが始まりでした!
その時はなんと上演時間20分。
ブラッシュアップを重ねて富岡演劇祭での公演では55分の作品に。
そして仙川公演では、更に台本の改稿を重ねて、作品をアップデートしています。

 

そんな大原に、大迫さんが応援コメントを戯曲の形で贈ってくださいました。ぜひご一読ください。

『大原渉平を応援するための戯曲』

作・大迫旭洋 @terry_osako

(不思議少年 WEBサイトtwitter

俳優さんから応援コメントをいただきました

 

『メーフ』をリクリエーションするにあたって、また、劇団員を募集するにあたって。

改めて俳優さんってなんだろうと、劇団代表・演出家の立場から問い直しています。僕は高校の時、初めて演出をした15歳の時から、ずっと俳優さんとの関係に悩んでいました。

 

どうやったら自分のイメージを伝えられる?どうやったら深く作品を一緒に考えられる?どうやったら!どうやったら!どうやったら!僕は下手くそだったもので、たくさん間違いをしながら、劇団と演出を12年も続けてきました。

 

そしてこれからも失敗を繰り返しながらも、けれど!難しいことは難しいまま、深く、遠く、広く、愉快に、そして深刻に、俳優さんと、「新しい稽古場」を共に探したいと思っています。

 

と、そんなことを考えている劇団しようよ・大原に向けて、これまでお世話になった俳優さんに応援のコメントをいただきました。大変ありがたいです。いい劇団、いい演出家になれるよう精進します。

 

大原渉平(劇団しようよ)


俳優・森岡光さん (不思議少年) より、コメントをいただきました!

2018年にパフに誘ってもらいました。その時の役は、普段の私のイメージとは違う、あまりやってこなかったようなキャラクターでした。

稽古で試行錯誤な私の演技を、大原くんはじっと、ずっと、待つように、見守るように、向き合ってくれたのです。それはくすぐったいけど、信頼を感じる心地の良い関係でした。

その演技体は、いまでも私の力の一つになっています。

絵描きが一人で絵に向き合うような純度の高い芸術性と、他者と向き合う、出会う、演劇の幸せが繊細に紡ぎ合わさるその交差点に、劇団しようよは立っていると、私は思っています。

その魅力は、どの土地でも、きっと色や形を美しく変化させて輝くでしょう。

 

同世代の素敵な劇団の、新たな船出、

心から応援しております!

 

劇団しようよ、おめでとう!

森岡光

熊本の劇団、不思議少年の俳優。子どもからおばあちゃんまで、パワフルなのに繊細なタッチで、変化自在に演じる。


俳優・前田隆成さん (ハコボレ) より、コメントをいただきました!

この度、東京での第二の活動拠点の誕生おめでとうございます。私も関西で劇団を活動していますので、先輩劇団が先陣を切って道を開いてくれることに勇気をもらいました。

大原さんとは何度か東京で制作の現場でお世話になり、俳優として初めて関わったのは、2021年の劇団しようよ10周年「セミヘブン」の時でした。制作現場の大原さんは暗い印象だったのですが、演出家の時は本当に楽しそうで、少年のような目の輝きだったのを覚えています。大原さん自身が「僕はこれしかできない」と言っていたのを聴いて、失礼ながらとても納得してしまいました。 

「セミヘブン」に参加したとき、何度か脚本の相談を持ち掛けてくれた事がありました。私の言葉にも「作品がよくなるなら」と真剣に言葉を聞いてくれたのも嬉しかったです。

大原さんは、演出家として集中したいという言葉も聞いたことがありますので、今後は海外戯曲などもどんどん手掛けていくのではないかとワクワクしています。

どうやら劇団員の募集も予定しているようなので強くお勧めします!

 

今後の大原渉平さんと「劇団しようよ」の活動を心より祝福いたします。

前田隆成 (まえだりゅうせい)

俳優。1996年4月8日生まれ。大阪府出身。

2016年に大阪にて「ハコボレ」を結成。2021年、劇団しようよ10周年「セミヘブン」にて出演。


俳優・加藤睦望さん (やみ・あがりシアター) より、コメントをいただきました!

大原さんがどんな人間か、と申しますと自己開示に慎重な方、という印象です。

 

お会いした現場が、私の所属劇団で、演出助手として入っていただいた形でした。最初から最後まで自分の話はせず、座組が良くなるように計らっていただきました。本番始まった劇場で、1人で横になりたくなった私は劇場の上の階に入り込んだのですが、すでに大原さんが暗闇に潜んでいて「あ、見つかっちゃった…笑。お構いなく」とヘトヘトなご様子でいたのを発見したことがあります。ずっと暗闇に潜んで1人で色々してだんだなぁと思いました。

 

コロナ禍ということで、それから大原さんのお話は聞けずじまいでしたが、無理に聞かなくてもいいな、と思わせてくれる、とても魅力的なお姿でした。

そんな方が作るお芝居は、詰まっているものが多くて面白いに違いないです。

大原さんについて何にも知らない人間の感想でした。

加藤睦望 (かとうむつみ)

やみ・あがりシアターという劇団の劇団員。役者を主にやります。


俳優・埜本幸良さん (範宙遊泳) より、コメントをいただきました!

大原君とは彼の作品に出演したり作品を観たりで、かれこれ10年以上の付き合いをしています。

 

やさしくて愛らしい作品の中には、誠実に生きたいのにはみ出して(はみ出させられて)しまった人たちがいて。

大原くん自身も一生懸命という言葉が似合う人です。

 

実は前作のグロテスクさ故に困ってしまってまだ感想言えてないんですが、きっと真摯に耳を傾けてくれるので東京に来たら演劇の話を沢山したいです。

 

新作の舞台と東京進出を心より応援しております。

埜本幸良 (のもとさちろう)

俳優。範宙遊泳所属。


俳優・ワタナベケイスケさん (アマヤドリ) より、コメントをいただきました!

「来る4月より、劇団しようよは『京都』に加え『東京都調布市仙川』に第二の拠点構えることになりました。つきましては、今まで以上に関東の俳優さんと出会いたく、何かコメントなどをいただけないでしょうか?」

そんなご連絡をいただいたのは、2月の頭くらいだったかと思われます。

久方ぶりのご連絡で随分丁寧にお願いしていただいた事もあり、「僕でいいなら、是非是非ぃーん」なんて二つ返事したは良いものの、電話を切って気がつきました。

「あれ?僕は俳優としての彼しかしらない」

もちろん『劇団しようよ』で大原君は作家・演出家として活動をしているわけでして、俳優としての彼しか存じ上げない僕がどの口で彼を紹介できるのか、不安しかないわけでして…

そんな訳で僕が話すのは、俳優・演劇人としての大原君です。

 

 

一回共演した位の僕に長文で丁寧な依頼をしてくれた事からもわかる様に、共演した当時から大原君は物腰も柔らかく随分と丁寧な人でした。共同生活をした1ヶ月余りとても楽しかったですし、そして何より真面目な人でした。

 

では、何に対して真面目なのか?

 

創作の過程において『良い演劇とは何か?良い演技とは何か?』その『良い』という事の探究に対して非常に真面目で真摯でありました。

 

「演劇を作る人間が、良い演劇とは何かを探究するのは当たり前だろ。そんな事を取り上げて真面目とは何事か!」

 

仰る事はごもっとも。

ですが、この演劇を作る上で非常に原始的な行為を続けることは、字面で説明する事よりずっとずっと難しい事です。

各々が良くも悪くも自分のエゴを持ち、「育ってきた環境が違うからぁ〜」と言わんばかりに、信仰するものすら違う僕らが作る集団創作は、本当に楽しくもまた難しくもあります。

時には逃げたり誤魔化したり見過ごしたくなる時もある訳です。

正直な話。それでも、大原君は逃げたりする姿を見せた事は無かったと思います。

逃げない上で、彼特有の物腰の柔らかさで周囲と繋がり続けていました。

いや、時には逃げてもいいとは思うんですけどね、個人的には。

ただ、それをしなかったのは、彼の演劇人としての背骨がそうさせなかったんだと思います。

そんな演劇人として大事な『背骨』を持った演出家と創作できる俳優は幸福だと断言できます。

 

どうか、多くの俳優がこの幸福を享受できます様に、そしていつか僕を使ってくれます様に願いつつこの文を締めたいと思います。

 

ワタナベケイスケ

1987年生まれ。所属劇団はアマヤドリ、所属事務所はA-Team。肖像画は呂布カルマ作。


俳優・森山真衣さん (イッツフォーリーズ) より、コメントをいただきました!

大原さんに出会ったのは2021年10月の「野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス」の稽古場でした。
大原さんは制作として、私はアンダースタディとして、ほぼ毎日
稽古場にいましね。

稽古場の隅にいる私にも、沢山声をかけてくださいました。そんな大原さんの存在に助けられていたのをよく覚えています。

みんなに好かれていて、謙虚で優しくてそして面白い。
私にとって大原さんはそんな方で
す。

優しすぎて傷つく事も多いのではないかな、と思う事もありますが、どうか幸せになっていただきたいです。
東京という入り組んだ場所で、大原さんの柔らかい言葉がどのように
混じり合うのか、とても楽しみです。
応援しています。

森山真衣

ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ所属。桐朋学園芸術短期大学卒業。東京都出

身。1999年7月5日生まれ。趣味は献血。好きな食べ物はサイコロステーキ。


俳優・大柿友哉さんより、コメントをいただきました!

10年以上前から知ってる渉平くんと初めてご一緒させてもらったのが21年から22年にかけての冬でした。

その時は夏目さんもご一緒させていただいて。

 

すでにリーディング作品として完成された脚本を舞台作品にとリライト作業をしつつの稽古でしたが、自分含め外野がやんややんや言うもんだから、渉平くんは大分右往左往させられて大変そうでした。

それでも柔軟に意見を取り入れつつ、描きたい芯はブレない姿勢にとても人柄を感じました。

 

作品をご覧になって、何とも言えない愛おしさを感じたら、それが渉平くんの匂いなんだと思います。

大柿友哉

1988年生まれ。群馬県出身。明治大学演劇学専攻卒。ポエプラス所属。

初めて触れた演劇は大学時代のアングラ芝居、その後、ままごと「わが星」、パラドックス定数「HIDE AND SEEK」、木ノ下歌舞伎「黒塚」「勧進帳」など多くの作品に出演。昨今は歌ったりもしてる。メロンとみどり色をこよなく愛している。


俳優・山田百次さん (劇団野の上) より、コメントをいただきました!

劇団しようよが京都の他に東京にも拠点を構えるということで、大原くんの活動が広がっているのが嬉しく思います。

 

実は以前、劇団しようよに客演したことがありまして、とても楽しかったのですが。いつだろうと調べたら「スーホの白い馬」2013年1月とありまして、もう10年も前なのかと驚きました。

共演した人たちも良かったと思うんですがアレは本当に楽しかったです

 

大原くん自身は創作で大変だろうけど、大原くんの周りにはそういう楽しい人たちが集まるんだなと思います。

山田百次

10代より青森を拠点とする劇団、弘前劇場で俳優活動を行う。2008年から東京での俳優活動を始める。その後、津軽弁を多用する劇団野の上という団体を旗揚げ、作・演出・出演を行う。2013年『東京アレルギー』で劇作家協会新人賞最終候補に入選。2016年、『珈琲法要』札幌劇場祭TGR2016最優秀作品賞受賞。『郷愁の丘ロマントピア』第63回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。その他に津軽弁による一人芝居『或るめぐらの話』を全国各地で上演。


俳優・植田順平 (悪い芝居) さんより、コメントをいただきました!

大原くんと出会ったのは14年前、僕の所属する「悪い芝居」の本公演に演出助手として飛び込み参加してくれた時でした。

なんでもやります!という謙虚な姿勢では隠しきれない轟々とした炎がその瞳の中には宿っていて、それはもう熱苦しかったです。

 

僕にとっての彼の代表作『ガールズ、遠く-バージンセンチネル-』は、彼のことを好きな人はより好きに、嫌いな人はより嫌いになるだろうという、強く彼の人間性が乗った作品でした。

 

大人になってなんか丸くなった感じですが、彼の作品を観たり演劇の話をしていると、その端々にあの時の炎を感じます。

隠すのがうまくなったようなので、みなさん彼に騙されず、そして隠れた彼を信じてください。

植田順平

悪い芝居所属。1981年6月10日生まれ、京都出身。

何のこだわりも無く伸びてしまった髪とヒゲを活かし、こだわりの強い気難しい人間達を多数演じる。人間以外も多数演じる。

大原渉平作品には『亡骸達の都市伝説』『スーホの白い馬みたいに。』に出演。

出演歴

・悪い芝居vol.6『なんじ』(2008年)以降、すべての悪い芝居本公演

・泊まれる演劇『ホテル・インディゴ』(2023年)

・泊まれる演劇『MIDNIGHT MOTEL'22 "ROUGE VELOURS"』(2022年)

・『シラノ・ド・ベルジュラック』(2022年)

ほか